不整脈
不整脈(ふせいみゃく、Arrhythmia)は、心拍数や脈拍のリズムが一定でない状態の事をいいます。また心拍や脈拍が整であっても、心電図異常がある場合は臨床的には不整脈です。脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態といろいろありますが、脈拍が1分間に50以下の場合を「徐脈」、100以上の場合を「頻脈」といいます。
<症状>
全く無症状の場合は無症候性不整脈、症状のある場合は症候性不整脈と呼びます。また、病気に由来するものと、そうでない生理的なものがあります。 症状としては、動悸、めまい、失神(10秒以上停止すると意識がなくなって倒れるAdam-stoks発作)、胸部違和感、息切れ、胸痛などがあげられます。具体的には脈拍が1分間に40以下になると、徐脈による息切れや、めまいなどの症状が出やすくなります。一方、明らかな誘因がないのに、突然、脈拍が120以上になる場合は病的な頻脈の可能性があります。頻脈になると動悸や息切れのほかに、胸痛、めまい、失神といった症状が出ることがあります。この他、のどや胸の不快感や動悸、またはキュッとしたごく短い時間の痛みとして感じる人もいます。

病名をあげますと、心房性期外収縮、心室性期外収縮、洞不全症候群、房室ブロック、WPW症候群、発作性上室性頻拍症、心房細動等があります。心臓のどこで、何がおこっているか?程度はどのくらいか?心配のいらないものから突然死に関わるものまでさまざまな種類があります。軽い動悸だから大丈夫という素人判断は怖いです。心電図、心エコー検査等、循環器専門医による詳しい検査を受けることを勧めます。